国内小説

 江國香織『きらきらひかる』読了

普段なら絶対に読まないタイプの小説なのですが、生徒が貸してくれたので読んでみた。 妻はアル中、夫はホモという夫婦を描いた作品ですが、精神医学的にいえば、ここで描かれている関係は共依存ですね。妻は漠然とした不安を抱えて旦那に物を投げつけて暴れ…

 村上春樹『東京奇譚集』読了

旅行に持っていくためにけっこう前に買ったんですが、そのまま放置してました。 収録作は「偶然の旅人」、「ハナレイ・ベイ」、「どこであれそれが見つかりそうな場所で」、「日々移動する腎臓のかたちをした石」、「品川猿」の5篇。 正直、村上春樹の小説…

 古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』読了

前々から気になっていて読んでいなかった古川日出男。このたび『ベルカ、吠えないのか?』が文庫になったんで読んでみました。 日本軍の撤退とともにキスカ島に取り残された4頭の軍用犬、スプートニクに乗せられたライカ犬、スプートニク5号に乗り再び地上…

 舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』読了

上下巻で1000ページを超える大ボリューム作。舞城王太郎は、2004年の傑作『好き好き大好き超愛してる。』以来、『みんな元気』(文庫版で読んだ)とかやや迷走気味で活動のペースも落ちていたのですが、ここに巨編を引っさげて復活。果たしてその出来は…? …

 私家版・世界十大小説 短編編

昨日、はてな界隈で流行っている私家版・世界十大小説をやりましたけど、考えてる最中に、どうしても「十大小説」とかいうと長編、特に大長編を選んでしまうなってことで、短編もちょっと考えてみました。 ・ チェーホフ「かわいい女」かわいい女・犬を連れ…

 桐野夏生『残虐記』読了

桐野夏生『残虐記』を読了。この手の日本のミステリー(?)とかはほとんど読まないのですが、この本は斎藤環がほめていたのを覚えていて、このたび文庫になったので読んでみました。 新潟で起きた少女監禁事件をモチーフに描かれた作品なのですが、世間が期…

 伊藤計劃『虐殺器官』読了

主人公が文学的すぎるとか、主人公がアメリカ人なのになんでこんなに日本人みたいなんだとか、ラストの舞台設定が『ダーウィンの悪夢』そのまんまってのは?とか,いろいろと欠点をあげることはできるけど、これはそういった欠点を補うだけのスケールと衝撃…

 舞城王太郎『みんな元気。』読了

舞城王太郎『みんな元気。』の文庫版を読了。文庫版は単行本『みんな元気。』から「みんな元気。」、「Dead For Good」、『矢を止める五羽の梔鳥」を収録。残りは『スクールアタック・シンドローム』のほうに収録されているみたい。 表題作の「みんな元気。…

 舞城王太郎『九十九十九』読了

舞城王太郎『九十九十九』を読了。東浩紀の『ゲーム的リアリズムの誕生』で取り上げられていて、そういえば舞城王太郎の中でもこれは読んでなかったと思って今回読んだんだけど、毎度のこと無茶苦茶でありながら、面白い。 この小説は清涼院流水のJDCシリー…

 清涼院流水『コズミック』読了

東浩紀の『ゲーム的リアリズムの誕生』を読んで、やっぱ清涼院流水を読んどくべきかと思い文庫版の『コズミック』を読んだ。 1200人の密室殺人ということで上巻はえんえんと殺人事件が続くわけだけど、さすがにちょっと飽きる。それっぽいエピドードが羅列さ…

 桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』読了

今日は一日中鼻水が止まらなかったけど、もうスギ花粉?それともなんか別の花粉かなんかに反応するようになっちゃったんだろうか? 東浩紀が「論座」かなんかで今年の3冊にあげていたので桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』を読んでみました。桜庭…