2004年小説ベスト5

 あんまり今年出版のものは読んでないんで、古いのもあわせて。なぜか60〜70年代のSF作家の作品が多い(必ずしもSFとは言えないものもあるけど)。

 国書刊行会の「未来の文学」シリーズの第1弾ですが、ほんとおもしろい。SFに興味がなくても、例えばラテンアメリカ文学とかが好きな人は楽しめると思う。ガルシア・マルケスとかバルガス・リョサの本に匹敵するような作品だと思う。

 ピンチョン+フォークナー? バカらしいアメリカ南部の情景をバカ正直に描いて笑える作品です。

 去年話題になった本なんで一年遅れですが、やっぱりすごい。幻想的といっちゃえば簡単なんですが、単にそういうのではなくて、この人(スタージョン)は他人と全く違った形で世界を見ることのできる人なんだと思います。

 これはかなり古い作品で、そろそろ品切れになるような気もするんだけど、面白い!ロンドンを舞台に死体が消える事件が起こるというミステリー仕立てなんだけど、謎解きを期待すると肩すかし。でも、とにかく雰囲気が抜群です。

 遅ればせながら読みましたが、やっぱり面白い。無茶苦茶なようで文章も悪くないし、何より読み手を引っ張る力がある。最近はやりの”トラウマもの”を粉砕するようなストーリーも個人的には好きです。