ここでは古いのは抜かして比較的最近出た本を。
「さすが」の一言。博学にして異能者である著者の魅力が存分に味わえます。
Amazonのレビューの点が低いですが、それはこの本の結論がわかりにくくて回りくどいからでしょう。ただ、それ以上に思考の過程をたどるおもしろさのある本だと思います。
相変わらず本出しまくりの斎藤環ですが、まだまだ面白い。『フレーム憑き」と今読んでいる『文学の徴候』もいいです。
フーコーとアーレントをつなぐという側面もある本。現代の政治の問題点を考える上で大きなヒントとなる本だと思います。
- 田中 智志・山名 淳『教育人間論のルーマン』
ルーマンの『社会の教育システム』も訳されましたが、ルーマンの教育理論の全体像を捉えるならこっちのほうがわかりやすいです。