マイケル・ダメット『真理と過去』読了

 フジロックは日割りとステージ割りが出たけど、やっぱ行きたい。特に三日目。ホワイトにSigur RosDovesThe GO! TEAMって並んで、レッドにはRoyksoppAqualung。グリーンにはSHERBETSだし(JUDEじゃないところが個人的にはうれしい)、くるりなんかもいるし。ただ、Sigur Rosがホワイトトリだってことは、その日のうちに帰ってくるのは無理か。
 
 ようやく休みになったってことで、なかなか読み切れなかったマイケル・ダメット『真理と過去』を読み終わる。ひさびさの本格的な分析哲学の本で、やっぱ議論を追い切れないところもあり。特に過去に関する実在論反実在論のところは、ダメット自身が実在論を組み立てる議論をそれなりに認めつつも、なお反実在論の立場をとるということでわかりにくい。
 一方、「真理」に関する議論は、僕がデイヴィドソンを好きなせいもあるけど、ダメットの言わんとすることが何とかつかめたと思う。ダメットはデイヴィドソンが意味の理論をつくるのに、いきなり「真理」を持ち出して理論を組み立てていることを批判していて、「真理」の説明が必要だということを述べるわけだけど、デイヴィドソニアン(というほどちゃんと読んでないけど)の僕としては、「寛容の原理」とか「経験主義の第三のドクマ」とかでデイヴィドソンが言いたかったのは、人間のある種の理性や「真理」についての大まかな一致がなければコミュニケーションは成り立たないってことじゃなかったって思った。
 まあ、もうちょっとちゃんと勉強しないとダメですね。
 マイケル・ダメット『真理と過去』