おくればせながらフジロックレポ

 昨日、フジロック→剣道部合宿直行というハードスケジュールから無事帰還。帰ったら帰ったで東京暑すぎ。家空けてたのは5日ほどだけど、新聞もテレビもほとんど見てなかったから、なんか久々に世間に帰った来た感じ。帰ったらいきなりiTunesも始まってるしね。
 
 で、まずはフジロックの話題から。行ったのは3日目で、朝の8時に家を出て苗場に行って、夜を明かして始発の新幹線で東京に帰ってくるという計画。雨が心配だったけど、降ったのは夕方から夜にかけてだけ。でも、そのときはかなり降ったし、なによりも前日の雨で足場はかなり悪かった。グリーンの所とかは場所によっては田んぼ状態。靴もズボンも泥だらけになりました。雨に備えて、古いズボンをはいて行ったのは正解。洗濯してもおちないくらいの泥がついてた。
 見たアクトはこんな感じ。

The Go! Team
 フジロックの目的の一つだったけど、直前にネットで見たライブの模様がけっこうしょぼくて不安だったけど、全然楽しかった!
 確かに演奏は完璧とはいえないし、CDの音を再現するにはもう一人メンバーが必要な気もするんだけど(コーラスとかホーンセクション担当で)、ヴォーカルの黒人のおねえちゃんのパワーともともとも曲のよさがそれをカバーしてありあまった。客の反応もよくて、黒人のお姉ちゃんは側転まで披露するノリノリぶり。去年のサマソニのJunior Siniorみたいな楽しさがあった。

  • The Magic Numbers

 CD持ってないけど、ちょっと興味のあったThe Magic Numbers。メンバーはみんなデブ。男2人女2人の構成だけど、ドラムの男のぞいてみんなキングサイズ。でも、そのせいかいい声してる。ちょっと牧歌的なメロディにヴォーカルやコーラスの声が冴える。けっこうよかったですね。

 単独を今年見てるんだけど、そのときはほぼ弾き語りだったのに対して、今回のフジではバンド編成で登場。相変わらずいい声してました。ただ、ばんどがちょっとうるさく感じたのも事実。"easier to lie"とかちょっとバンドの音が大きすぎて聞き苦しかった。これなら奥のほうのステージで弾き語りっぽくしたほうがよかったと思う。くるりを見るために途中で抜ける。

 始まる前に震災に関することで新潟県知事が登場。このちょっと前に食べた苗場食堂の冷やしトマトが異常にうまかったりと、この辺がフジロックならではの光景かな。
 で、くるりが登場。岸田が眼鏡をかけてない。アジカンと間違えられるのを嫌がってるのか?くるりのライブは前にフジに出たときのを2回ほど見た記憶があるんだけど、そのときよりもよりバンドとしてのアンサンブルが許可されている感じ。演奏は非常に安定してましたね。曲はけっこう前の曲も多くやってて、”ばらの花”とラストの”東京”はほんとよかった。ただ、”ロックンロール”やってくれよ...

 さすがにちょっと疲れてきて、ホワイトの前の川辺でひと休み。それで始まる直前にホワイトに入った。で、スタートは"Punding"。だいたい定番なんだけどやっぱり盛り上げる。その後は新譜を中心の構成で、新譜にアップテンポな曲が多いせいか、けっこうノリよく進んだと思う。ラストは名曲、"There Goes Fear"。サビは合唱状態と行った感じで盛り上がりました。これで"Walk In The Fire"やって、さらに"Spaceface"で締めてくれれば完璧なんですけどね。

 Dovesが終わった直後にレッドで開始ということで、泥だらけのグリーンを駆け抜けてレッドマーキーに到着。人たくさんいたけど、無事に中に入れたしぎゅうぎゅうでもなく踊れるスペースもあった。このくらい混んでて押し合いにならないのはサマソニとの違いかな。
 ライブのほうは、はじめのうちはふつうな感じだったけど、"Eples"〜"Circuit Breaker"の流れでフロア中が爆発といった感じ。さらにラスト近くの"Only This Moment"〜"Poor Leno"で第二次爆発。アンコールでやった曲もかっこ良くて、ほんと満足のステージでしたね。

 このあと、夕飯とか食って休もうと思ったらかなりの大雨。おかげで全然休めず。レッドマーキーで雨宿り。タイラーメンはなぜか全然麺が入ってないし、けっこう大変。The Coralもちょっとだけ見ました。個人的にあんま興味ないんだけど。

 見たのは最初の5曲くらいだけど、けっこうよかったと思う。ベテランバンドになるとミディアムバラード中心みたいになっちゃうバンドが多いけど、あくまで踊らせる曲にこだわっているところがいい。ニューアルバムの日本語の歌詞の曲を披露したり、ジョイ・ディヴィジョンの曲をやったりとサービス満点のステージ。

 ステージの前にかけられた幕に影絵のようにメンバーが映し出される形でSigur Rosが登場。幻想的って形容の仕方も陳腐だけど、まさに幻想的としかいえないステージ。とにかくSigur Rosのライブの最大の驚きはCDのあの声が出るってこと。あの”ティェユゥウー”とかがほんとに聴けるの。まるでボーイソプラノのようなその声は、その広がりと豊かさで苗場の森に響き渡った感じ。演奏自体も完成度高かったし、ほんとフジの夜で聴いたSigur Rosはけっこうすごい体験だった。

 このころはもうふらふらで、前のアクトのときはレッドマーキーで寝てたんだけど、Myloの登場とともに起き上がる。けっこう盛り上がってたし、よかったと思うけど、残念ながら疲れてあんま踊れなかった。元気なときに見たら、かなり盛り上がったんでしょうけど。

 このあとは休む場所を探してフラフラしてると、パレス・オブ・ワンダーで椅子を発見。寝た。椅子に座って1時間ちょっと寝た。
 というように、ゆったり楽しむのが基本のフジにしては忙しすぎたけど、わざわざきついスケジュールで来たかいがあった。サマソニは誰が出るかがすべて当感じだけど、フジならたいしたバンドが出なくても行ってみようって思わせるものはありますね。