「自民圧勝」ってレベル超えてる

 「自民250越えで圧勝」と予想していたんだけど、そんなもんじゃなかったです。自民+公明で320とれれば、憲法59条の衆議院の法律案の3分の2以上の再可決も使えるわけで、参議院も全く意味がないという、すごい状況が出現したと言える。
 野田聖子が当選しちゃったりしたのは残念だけど、堀内光雄でさえ、自民の刺客との差は1000票あるかないか。鉄壁の地盤と思われた綿貫でさえ意外と接戦になっているところを見ると、そうとう小泉旋風はすごかった。また同時に、いわゆる「地盤」ってやつの弱体化もかなりの勢いで進んでいるんだと思う。
 今回の圧勝劇で、自民としてはポスト小泉が難しくなった。だれがなってもこれほどの戦績がおさめられない以上、安倍晋三にしても誰にしても、意外と尻込みするかもしれない。個人的には谷垣貞一あたり、と思っているんだけど、これだけ党首頼みの選挙をしといて谷垣じゃ通用しないか...。
 でも、自民としては公務員をたたく改革で人気を得るという必勝パターンを確立するかも。まだまだ公務員に対する批判はあると思うし、農協の改革なんかもありだと思う。逆に民主党官公労を基盤にしている限り、選挙のたびにそこを突かれそう。薬価の引き下げを中心とした自民の支持団体の日本医師会をたたく戦略とか、なんらかの改革アイコンが必要。10兆円の歳出削減と言っておきながら、それのリアリティが全くないってのが問題なんですよね。共産党は累進70%とか相続税の大増税とか、もっとプロレタリアート的な政策が必要でしょ。

晩ご飯は麻婆豆腐とトマト