グレッグ・イーガン『宇宙消失』読了

 今日2ちゃんで見つけた亀井静香の”怨み節”。梶芽衣子の”怨み節”の替え歌なんだけどツボった。

次の総理とおだてられ、青札見せればすぐ散らされた。
馬鹿な、馬鹿な、馬鹿な亀井の怨み節

自民公認諦めて、泣きを見せれば、また泣かされる
テレビ、ラジオ、亀井涙の怨み節

憎い小泉、許せない。消すに消えない、忘れられない
尽きぬ、尽きぬ、尽きぬ亀井の怨み節

夢よ未練と笑われて、すねて見せます、まだ捨て切れぬ
自民、復党、与党心の怨み節

メッカの岐阜には、ゆかり居る。推したかないが挿したい気分
萌える、萌える、萌える候補に怨み節

死んで花実が咲くじゃなし、怨み一筋生きて行く
お金、お金、利権命の怨み節

 グレッグ・イーガン『宇宙消失』を読了。イーガンの長編はこれですべて読んだことになるけど、ストーリー的には『順列都市』、『万物理論』と比べて一番よくできていると思う。あまりにも様々な要素が詰め込まれ、メインのストーリーがやや間延びしてしまう観もあるイーガンの長編小説だけど、この『宇宙消失』は比較的テンポよく話が進む。もちろん、イーガンの小説はストーリーでややもたついても、あふれんばかりのアイディア故曽我持ち味であって、その点はどの長編も面白い。
 この『宇宙消失」でも、小説の核となる量子力学の理論を使ったアクロバティックな展開は、やややり過ぎな気もするけど、もう一つのテーマともいえる脳に埋め込まれたモッドの話が面白い。モッドとは人間の精神状態を一定に保つためのもので、例えば「夜警モッド」を起動すれば、集中力を切らすことなく警備に集中できる。主人公のニックは元警察官で、様々なモッドを埋め込んでいる探偵で、妻の死もモッドの機能で乗り越えている。こうしたモッドの使用をめぐる倫理的な問いや、組織に忠実になるための「忠誠モッド」の使用がもたらす、「一体、忠誠とは何か?」という問題など、哲学的・倫理的な面でも非常に興味深いアイディアに満ちた小説です。

宇宙消失
グレッグ イーガン Greg Egan 山岸 真
4488711014


晩ご飯はトンカツときゅうり