『シンデレラマン』

 残暑、なので映画『シンデレラマン』を見に行く。映画館にいったらすごい並んでるので驚いたけど、それは隣の『チャーリーとチョコレート工場』だった。『シンデレラマン』の入りはまあまあ。
 映画の中身はというと、まさにアカデミー賞的な映画の王道。保守的ともさえいえる王道映画だけど、作りは丁寧だし、脚本も手堅く、主演のラッセル・クロウもいい。ボクシングシーンもよく撮れていて、試合のシーンはかなり緊迫感があるし、話的にはベタであってもしっかりとしたドラマになっていると思う。レニー・ゼルウィガーは2002年の『シカゴ』から2004年の『コールドマウンテン』、そして今作と、急速におばさん化してるけど、まあ悪くない。同じ大恐慌時のヒーローという点で共通する『シービスケット』よりもこっちのほうがテンポよく、そして感動できる映画だと思うし、監督ロン・ハワードラッセル・クロウという同じコンビの『ビューティフル・マインド』よりもこっちのほうがいい映画でしょう。
 ただ、何か新しいものを見た、という感じはなし。同じボクシングを題材にした今年度のアカデミー賞受賞作の『ミリオンダラー・ベイビー』と比べると、「すごさ」みたいなものはほとんどないですね。でも、傑作と比較するからそう思うのであって、この『シンデレラマン』がアカデミー賞獲ったとしても十分納得できる。(個人的に『ビューティフル・マインド』はちょっと納得できなかった)

 あと、予告で『さゆり』やってたけど、ついにできたんですね。チャン・ツィーとコン・リーが日本人の芸者で、全員が英語しゃべってる。変といえば変なんだけど、見て見たい気もする。

晩ご飯は豚肉とピーマンともやしの炒め物