Mr.Children/アイ ラブ ユー

 「電車男」が終わったけど、「電車男」の人気の秘密はネットでの見知らぬ他人同士の交流っていう新しい面よりも、電車とエルメスの間の絶対的な階級差にあるような気がする。要するにあり得ないほど古典的な宮廷恋愛が、おたくと美人なお嬢様という階級差をてこに復活したという感じじゃないかな。

 今日は学校の文化祭。見るものが多くて例年のように食いきれないほど食ったということはないけど、やっぱりいろいろ食べた。あと、バンドで一人すごい歌のうまい女の子がいた。

 それで帰りにHMVによって昨日買えなかったMr.Children/アイ ラブ ユーを購入。いっつもこったパッケージだけど今回はふつうですね。
 で、中身はというと、Discovery、Q、It's Wonderful Worldとアルバムの出だしと終わりがはっきりしていてかなり意識的にトータルがプロデュースされていたアルバムに比べると、シフクノオトと同じくそうした傾向は抑えめ。つくった曲が素直に並んでいるという感じです。前作は、出だしが”言わせてみてぇもんだ”というややひねたナンバーから始まったのに対して、今作では"World's End"というかなり正統派なナンバー。ただ、だからといって前作よりも素直かというとそうではない。確かに全体としてはすごくポップではあるけど、同時にミスチルならではの毒も十分。前も書いてけど、”未来”なんかもサビはさわやかだけど、「生きてる理由なんてない/だけど死にたくもない」なんて歌詞を入れてくるところがさすが。その他でも”隔たり”とか。この曲が入ったアルバムが100万枚とか売れて、中学生とかも聞いているって考えると驚きですよね。
 ちなみにとりあえずツボの歌詞は”跳べ”の「日本中がみんなみのもんた」。

アイ ラブ ユー
Mr.Children Kazutoshi Sakurai Takeshi Kobayashi
B000AOGRXU


晩ご飯は野菜炒めと冷や奴