『ロード・オブ・ウォー』

 今日は新宿まで映画を見に行く。先日、朝日新聞の集金の人に『男たちの大和』の招待券とかもらちゃったりしたから(読売とか産経なら納得だけど、なぜ朝日が?)、見ようかとも思ったけど、『ロード・オブ・ウォー』が結構早く終わっちゃう雰囲気だったんでそっち見てきた。映画館は新宿オデオン。なんか体育館みたいな映画館だった。
 映画自体は監督が『ガタカ』や『シモーヌ』のアンドリュー・ニコル、主演がニコラス・ケイジで武器商人を描いた映画。アンドリュー・ニコルが撮っただけあって、『チャーリーとチョコレート工場』のような銃弾工場のシーンから紛争地域へと移っていく最初のオープニングからかなりブラックではある。
 全体としても武器商人を声高に避難するようなシーンは少なく、各国を飛び回って書類をごまかし、法の穴を抜けていくニコラス・ケイジがある種のユーモアを交えて描かれている。そしてそのニコラス・ケイジがはまり役。「死の商人」でありながら、同時に「愛すべき営業マン」でもあるような人物をうまく演じていると思う。
 それでいてこの映画は、十分に批評的でもある。ニコラス・ケイジを単なる悪役とか、単なるヒューマニズムに目覚める人物と描かなかったことで、武器輸出の本当の実態や、アフリカの参上というものが浮き上がってくる構造になっていると思います。

晩ご飯は肉がハンバーグのビーフシチュー