今日は大雨なんだけど、こんなときに限って剣道の試合が、しかもどの駅からも微妙に遠い小金井市の総合体育館であったりする。試合自体はまあまあな感じだったけど、帰りが濡れて死んだ。
まあ、そんなところで今年も残すところわずかで2006年のベストアルバムなんぞを。
1位Tilly and the Wall/Bottoms of Barrels
上半期のベスト1にもあげたけど、やっぱりこれはいいアルバム。アメリカのインディー系のポップスは、どうもSUB POP的なひねりというかがあって、どうもストレートに「いい!」と言いにくい気がするんですが、これはそうした閉塞感を打ち破った1枚。ドラムの代わりにタップダンスを使ったってのが一番の特徴なんだろうけど、"The Freest Man"なんかのメロディも特筆。
2位Loney,Dear/Sologne
スウェーデン出身のSSWなんだけど、ふつうの人とはちょっと違う音楽センスがある。ファルセットを多用した歌声とかメロディはUKの叙情系っぽいところもあるけど、それだけじゃなくてちょっとラテン系っぽい情熱を感じさせるところもあるし、非常に才能を感じさせるアルバム。お金がかかっていないため録音的にはちょっとしょぼいとこがありますけど、SUB POPと契約したみたいですしこれからが楽しみな一人。
3位Damien Rice/9
個人的に世界でもっとも好きな歌い手の一人のようやく出た2ndアルバム。前作から3年ぶりと待たされましたが、待たされた甲斐があったという出来。"Elephant"の「声」は圧巻!
4位TV on the Radio/Return to Cookie Mountain
ロックの最先端をひた走るプロデューサーのDavid Sitekがメンバーであるバンドの2nd。デヴィッド・ボウイなんかも参加しているけど、物憂げなホーンとノイズが響く1曲目の"I Was a Lover"、ベースラインがうなるけれどもダンサブルとは言いがたい2曲目の"Hours"、ドラムソロのようなドラミングをリズムに使った4曲目の"Playhouses"など非常に凝ってます。ただ、ややメロディが弱いのが残念かな。
5位チャットモンチー/耳鳴り
とにかくヴォーカルの橋本絵莉子の歌のうまさには驚き!久々に日本のバンドでこんなに歌のうまい人聴いた!歌だけじゃなくて”恋の煙”とか”プラズマ”のメロディもけっこういい。まあ、でもなんといっても魅力は歌で、例えば”一等星になれなかった君へ”の♪百億光年の♪の♪ひゃーく♪の部分だけでノックアウト。
6位東京事変/大人(アダルト)
”ブラック・アウト”も”スーパースター”も”手紙”も好きだけど、なんといっても個人的なツボは”透明人間”。椎名林檎史上でももっとも好きな歌詞かも。
7位Headlights/Kill Them with Kindness
男女のツインヴォーカルでちょっとStarsに似たところもあるけど、Starsよりはへなちょこっぽい。でも、それが魅力と言えば魅力。あたまの3曲の出来は素晴らしいです。
8位Lupe Fiasco/Food and Liquor
ヒップホップに関してはたいして聴いてはいないけど、これはいいと思う。The Rootsのライブ盤で"You Got Me"を歌っているJill Scottをフィーチャーした"Daydreamin'"は名曲だし、ラッパーとしての才能もかなりあるんじゃないでしょうか?
9位The Pipettes/We Are the Pipettes
ちょっと企画ものっぽい雰囲気もあるけど、とにかく"Pull Shapes"はキラーチューン。60年代的なポップスとかソウルとかにヒップホップとかディスコ風味の味付けをした感じで、プロデューサーはThe Go! Teamを手がけたGaz Parton。「次はどうか?」ってのはあるけど、完成度はなかなか。
10位Yeah Yeah Yeahs/Show Your Bones
1stの派手さはないけど、抑えめながら非常に良くなられたサウンドだと思うし、ラストを飾る"Turn Into"は名曲!これもDavid Sitekがプロデューサーとして参加してます。
あと、今年発売のもの以外だと、日本じゃもう買えないみたいだけどBillie The Vision & The Dancers/The World According To Pablo。そしてThe Cat Empire/The Cat Empierはよく聴いた。
こうやって見直してみるとなぜか女性ヴォーカルもの多し。今までそんな聴かなかったんですけどね。