『鉄コン筋クリート』

 昨日の日記には書けなかったけど、昨日はライブの前に渋谷で『鉄コン筋クリート』見てきた。
 全体的にけっこうよい。原作好きなら見て損はないと思う。
 まず、宝町の絵がなんといってもいい。変にCGっぽくなくて、松本大洋のマンガの絵の感じで描いてあるのがいい。それに動きもダイナミックでアニメならでは面白さと爽快感。シロの心象風景を描いた絵もきれいですね。
 また、監督と脚本がアメリカ人なんだけど、原作の大ファンって感じで、マンガの名場面や素晴らしいコマはほぼ活かされてるって言っていい。子供の城が豪華になっていたり、原作と違う部分もあるけど、子供の城のグレードアップは正解だと思うし、無神経に原作を変えたような部分はないので、原作ファンも安心して(?)見ることができると思う。
 ストーリー的には、ややまとまりのない感じがなくもないけど、もともとの原作が『ピンポン』とか『花男』に比べるとすっきりしてるってのもあるし(今体と信じられないけど『鉄コン』って連載打ち切りでああいうラストになってんだよね)、それは仕方がないかな。
 ただ、声には不満あり。
 主役の二宮和也蒼井優の2人はまあいいんだけど(蒼井優のシロがたまにクレヨンしんちゃんに聴こえちゃうのはちょっと…だけど)、問題は木村と鈴木だ。
 鈴木はあんな声じゃネズミじゃない!なんか昔話のナレーションみたい。
 それと木村の伊勢谷友介ってのはゼッタイ違う!
 伊勢谷は誰がどう考えたって蛇じゃん、蛇。実写でやったとしても蛇でしょ。 
(ちなみに『青い春』もすごくいい映画だと思うけど、唯一不満はエースと木村を同一人物として描いているとこ。木村が野球なんかしてるわけないでしょ。)


晩ご飯は豚コンソメシチュー