グラビアと車と最近の若い人

 山口浩氏のブログに「20代がグラビア誌を買わなくなってきている、という話」というエントリーが載っている。
20代がグラビア誌を買わなくなってきている、という話: H-Yamaguchi.net
 「Sabra」の読者の中心が30代や40代で20代は少ないという話を聞いて山口氏が驚いて、いろいろ原因を考えているこのエントリー中で次のような部分がある。

もっと考えると、20代以下はグラビアアイドルそのものに対してあまり魅力を感じないのではないか、という仮説もある(これも編集部の方の仮説)。「Sabra」に出てくるややギラギラ系のグラビアアイドルがお好みでないという可能性もあるし、あるいはいわゆる「三次元」ではなく「二次元」に向かっているのかもしれないし、そもそも女性に興味をもたない方向へ向かっているのかもしれないし。

もちろん真相は私にはちょっとわかりかねる。仮に20代男性が女性への興味を失いつつあるとしても、これが問題だ、という取り上げ方はどうかとは思う。女性が「産む機械」でないというのと同じで男も「産ませる機械」ではないわけだし。とはいえ、もしそうだとしたら、いやぁよかったよかった、という話でもないとは思う。別に何か結論を出したいわけではないから、ふぅんそうなのか、でもなんでなんだろう、というあたりで止めておく。何か事情をご存知の方がいたら、ぜひ教えていただければ。

 この「20代以下はグラビアアイドルそのものに対してあまり魅力を感じないのではないか」、「仮に20代男性が女性への興味を失いつつあるとして」という部分で、頭の中でつながったのが2ちゃんるのビジネス+版で地味に盛り上がっている「【自動車】若者のクルマ離れ、都会で売れない…理想のクルマ・プロデューサーは「SONY」 」ってニュース。
 もちろんソニー絡みで盛り上がっているっているのもあるし、「東京対地方」ネタで盛り上がっているってのもあるんだけど、この調査は非常に興味深いものだと思う。
 元のニュースの記事は
 若者のクルマ離れ…都会で売れない | レスポンス(Response.jp)
というもの。
 調査結果のだいたいはつぎのPDFファイルで読めるんだけど、それによると確かに2000〜2002年にかけて全世帯平均でクルマの購入台数は減っていないのに29歳以下では顕著にクルマの購入台数が減っている。
 http://www.m1f1.jp/m1f1/files/report_070228.pdf

 ニュース記事では若者のクルマ離れの理由として、

「車を欲しいと思わない」M1・F1層の理由
1位…今の生活では特に必要性を感じないから(74.1%)
2位…車の維持費・税金が高いから(52.0%)
3位…他の交通機関で事が足りているから(51.9%)
4位…車以外のものにお金をかけたいから(43.9%)
5位…車本体を買う金銭的余裕がないから(36.9%)

なんてことがあげられているけど、1位とか3位に関しては「むかしからそうじゃん」という気もする。

 2、4、5位については不況の影響ってやつで、これはこれでけっこう大きいと思うし、グラビア雑誌に関しても「金がないから買わない」ってのも大きいと思う(「Sabra」なんて高いと言えば高いですしね)。
 ただ、それだけじゃないとも思う。
 例えば精神分析ではクルマってペニスの代用物みたいに捉えられるけど、グラビアの話じゃないけど若者が全体的に「うすく」なってるってのがるんじゃないかな?
 女性に興味がないとかそういう大きなことじゃなくて、なんか男らしい趣味(ファルス的趣味とでも申しましょうか)で、女性を口説くことに興味が薄れているというか…。
 (押尾学がモテるのはその流れに完全に逆行しているから?)

 まあ、他にも思うところはあるんだけど、今回は思いつき程度で。


晩ご飯は肉がハンバーグのビーフシチュー