RADWIMPS再発見!

 けっこう今さらですが、RADWIMPSRADWIMPS 4 〜おかずのごはん〜はかなりいいです。
 そんな今更感にもかかわらず、タイトルに「再発見」って書いたのは、実は彼らがまだインディーズだった頃、”もしも…”って曲の入った100円CDをタワレコで試聴して、ヴォーカルの野田洋次郎のあまりの歌のうまさに買った過去があるから(このころ彼らはまだ高校生だったのかな?)。
 そのころは歌のうまさには驚いたけど、歌詞とかはあんまりにもありきたりでその後はフォローせず。でも、今回RADWIMPS 4 〜おかずのごはん〜を借りて来たら、曲もいいし、歌詞とかもかなりいいじゃありませんか。
 器用にミクスチャーをこなす感じとかはDragon Ashとかに通じるものがあるんだけど、降谷建志があまりの真面目さ故に消耗してしまったのに対して、RADWIMPS野田洋次郎には「ミスチル的ひねくれ感」みたいのがある。
 
 例えば、”セツナレンサ”の次の歌詞とか。

優しくないけど僕たちは 誰かを守っていたいんだ
寂しくないけど僕たちは 誰かと笑っていたいんだ

虚しくないのに僕たちは まん丸い月を見上げるのは
誰かに僕を見ていてほしい 嘘つきな僕を見ていてほしい

切なくないのに僕たちは 悲しい歌聴きたくなるのは
誰かに僕が似ていてほしい 嘘つきな僕に似ていてほしいから

なんて部分は、ミスチル桜井和寿に通じる自己批評眼を感じます。

 そうかと思うと、”me me she”とか”バグッバイ”あたりのナイーブな感じはちょっとBUMP OF CHICKENを思い出させる所もあり、アルバム1枚の中で幅広い展開を見せます。
 演奏のキレとか所々のアレンジには不満な所もありますが、野田洋次郎のヴォーカルとしての才能は、ここ最近の日本のバンドの男性ヴォーカルとしてはピカイチだし(女性なら、もちろんチャットモンチー橋本絵莉子ですが)、ひょっとしたらミスチル級のバンドになるかもしれません。

RADWIMPS4~おかずのごはん~
RADWIMPS 野田洋次郎
B000JLSV6U


晩ご飯はハンバーグとトマト