『クィーン』 

 今日は11時まで寝ちゃってそのまま家でゴロゴロしてようかとも思ったけど、アパートの敷地で子供が秘密基地つくったりかくれんぼしたりしだしたんで、渋谷まで『クィーン』を見に行った。
 全体的にはドキュメンタリードラマという感じで、必ずしも映画館じゃなきゃって作品でもなかったけど、とにかくユーモアの効いた脚本が面白い!王室内でのちょっとずれていたり皮肉に満ちたような会話や、まあ事実なんだろうけど厳粛な場にスコットランドのスカートで登場するエリザベス二世の旦那のエディンバラ公なんかには思わずクスッとしちゃう。全体的にエディンバラ公と王太后はいい味を出してます。
 そしてブレア首相のそっくりぶり!まあ、このあたりはあそこまで似ていないほうが映画的な深さは出たんじゃないかって気もするけど、あのそっくりぶりには笑える。ちょっと軽い感じですが、シナリオ的にはおいしい役であり、今月退陣するブレア首相にとってもよい想い出(?)となるんではないでしょうか?
 けれでも、なんといってもこの映画の肝はヘレン・ミレン
 女王、しかも存命の女王を演じるというは相当難しい気もするのですが、その女王のユーモアと威厳をきちんと表してみせたのがヘレン・ミレン。自らジープを運転したりする活動的な面も見せながら、最後に「世の中は大げさな涙とパフォーマンスの時代になってしまいました。私は慎み深さこそが王室のあるべき姿だと思っていましたけど」というようなことを言う女王に強さと古さ、そしてユーモアと頑固さのようなものをうまく演じていたと思います。
 映画史に残るような映画ではぜんぜんありませんが、見れば楽しめる映画です。


 そして帰りに、APPLE CRUMBLE Recordに寄ったら、AmazonにもHMVにもなかった、Hello SaferideのAnika Norinの別バンドSäkert!のアルバムがあった!
 スウェーデン好きはチェックすべきショップですね。


晩ご飯はマグロ丼とキュウリ