The National/Boxer

 これはすごい!Amazonからケース割れまくりの状態で届いたんだけど、その怒りが消え去るほどカッコ良く、美しく、そして新しいロック・アルバム。
 The Nationalはニューヨーク5人組バンド(メンバーの名前を見る限り二組の兄弟がいるのかな?)。パッと聴いた感じは声や音楽の色調か同じニューヨーク出身のInterpolに似ているのですが、InterpolJoy DivisionなどのNY風のリバイバルという感じであまり音楽的な新しさがなかったのに対して、このThe Nationalは独特なリズムと、このアルバムにも参加しているSufjan Stevensを思い起こさせるホーンなどを取り入れて、かなり独創的な音楽をつくり出しています。
 1曲目の"Fake Empire"はピアノを中心とした静かな始まりの曲に途中から全く別の曲がマッシュアップされたようにドラムがはいり後半に向けて盛り上がっていくという傑作。4曲目の"Squalor Victoria"は逆にダンサブルなリズムに落ち着いたピアノとストリングスがかぶさって行くような展開。6曲目の"Slow Show"は抑えめのアレンジに哀愁感漂うメロディが見事にハマった曲で、11曲目の"Ada"はピアノが見事な美しすぎる曲です(ピアノを弾いているのはSufjan Stevensらしい)。
 まだ、何回か聴いただけですが、これは”TV On The Radioの1st以来の衝撃”といってもいいほどのロックアルバムじゃないでしょうか?新しいロックを求めている人はぜひ!
 試聴はこちら↓
 http://www.myspace.com/thenational


Boxer
The National
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晩ご飯は餃子とキュウイ