キャンドルナイトのトンデモ経済学

 今日はなんかキャンドルナイトとかいうのらしく、それにあわせて「豪快な号外 30秒で世界を変えちゃう新聞」とかいうのが出ていて、職場にもあったわけですが、その内容がすごい!かなり”トンデモ”な世界です。
 アレルギーやアトピーの原因をほぼ環境破壊の結果と言い切っちゃう山田玲司ののマンガもけっこうすごいんですが、なんといっても最高にトンデモなのは30秒で世界を変える30の方法ってコーナーの「銀行を変えれば、戦争が終わる」って文章。

銀行を帰れば、戦争が終わる
 銀行や郵貯に貯金しているお金が、戦争に使われているって知ってました?金融機関は預かったお金で短期国債などを購入。国債を発行する政府はアメリカ国債を買う→アメリカ政府は戦争のための軍事費用に使ったり、直接軍需産業の株を買い支えたりしてるんですよ。そんなのは嫌だという人は、口座を解約して、環境問題や社会問題に取り組むステキな会社の株を買って企業を応援したり、。ろうきんや非営利バンク(NPOバンク)などのエコな金融機関を選びましょう。(後略)

 
 うーん、すごい論理展開ですね。
 いや、確かに日本政府はアメリカ国債を大量に保有していてアメリカはイラクの戦費を国債でまかなっているけど、日本政府が継続的にアメリカ国債を買い支えているわけではないし、だいたいこんな流れまで気にしてたら経済活動に参加するなってのも同然じゃないですか。

 アメリカ製のものを買う→アメリカ企業のもうけ→税金→イラク戦争の戦費
 アメリカへの旅行→ショッピングなど→税金→イラク戦争の戦費
 中国製のものを買う→中国企業のもうけ→税金→中国政府が米国債購入→イラク戦争の戦費
 日本で何かものを買う→消費税→日本政府が米国債購入→イラク戦争の戦費
 がんばって働く→給料が増えて所得税もアップ→日本政府が米国債購入→イラク戦争の戦費
 スターバックスフェアトレードコーヒーを飲む→スターバックスアメリカ本社が儲かる→税金→イラク戦争の戦費

 こんな感じで何をしようとイラク戦争に加担することになりますね。
 それとも、みんなが経済活動をストップして世界中が不景気になれば、経済活動が停滞して環境破壊も止まるってことなのか…?


晩ご飯はチンジャオロースと冷奴