教員免許更新制への素朴な疑問

 先週、教員免許の更新性を含む教育改革三法案が成立したわけですが、やっぱり疑問点ばかりが浮かぶのが教員免許の更新性。
 研修の内容についての疑問は、以前http://d.hatena.ne.jp/morningrain/20070225にも書きましたが、もう一つ疑問に思うのが、果たして教員免許の更新が認められなかった教員をクビにできるのかって問題。

 例えば、ある教員が夏休みに研修を受けて免許の更新を認められなかった場合、2学期からその教員は教壇に立つことはできないのか?それだと、他の教員にしわ寄せがいくから、年度末までは教壇に立たせるのか?という問題があります。
 ただ、後者の場合、「教員失格」と宣告された人が一定の期間とはいえ、教壇に立ち続けるわけで、保護者などからは非難の声が上がりそうです。
 
 そして公立の学校の場合、教員免許を失ったら公務員の身分も失うのか?という問題もあります。
 ちょっと公立の先生の契約がどうなったいるのかわからないので断定的なことは言えませんが、少なくとも今いる教師に関しては、例え免許の更新ができなかったからといって解雇することは不可能なのではないかと思います。
 実際、公務員は解雇されることがないということで雇用保険を払っていません。そんな公務員を犯罪ならばともかくとして、免許の更新ができなかったからといって解雇するのはまず無理でしょう。
 
 そうすると、免許を失った教員は教職以外に配置転換されることになります。免許を失う教員には40代や50代のいるでしょうから、配置転換と言っても大変です。
 ということは、結局、教員免許の更新が認められない人はごくわずかということになるでしょう。個人的な感覚としては東京都で多くて10人とかそんなもんじゃないでしょうか?

 これなら今の再研修制度とそれほど変わらないような気もするのですが…。


晩ご飯はチンジャオロース