Kanye West/Graduation

 The College Dropout(大学中退)、Late Registration(履修登録遅れ)と傑作を連発したKanye Westの3rdアルバムは、ズバリ「卒業」。でも、構想は四部作ということなので、別にこれで一区切りというものではないと思います。
 The College Dropoutは音楽オタク的な早回しの連発、Late RegistrationはR&Bの独自の再解釈といった感じにそれぞれ違った特徴なあるアルバムでしたが、今回のGraduationはまだ聴きこんでないせいもありますが、なかなか一言では表しにくいアルバム。
 でも、全体的にポップな感じになったのは確かだと思う、代表例はDaft Punkが参加した"Stronger"なんですが、例えば同じようなエレクトロニカ+ラップ的な組み合わせのFat Jon And Styrofoamの作品なんかに比べても、ずいぶんとポップよりの出来になっていると思う。
 とにかく、この3曲目の"Stronger"までの"Good Morning"〜"Champion"〜と来る流れは完璧。

 また、面白いのがColdplayクリス・マーティンが参加した"Homecoming"。クリス・マーティンJay-Zのアルバムなんかにも参加していて、その参加曲"Beach Chair"は、いかにもColdplayっぽい曲なんだけど、この"Homecoming"は最近のColdplayからは考えられないほどスカスカな曲なんだけど、でも面白みがある。

 アルバムとしてはやや後半が弱い気もしないではないですが、日本盤はボーナストラックにJohn Mayerが参加した泣きの名曲"Bittersweet Poetry"が入っているのでそれを補ったあまりある!この曲はカニエの曲の中でもトップクラスの出来じゃないでしょうか。
 基本的にボーナストラックがいやだったり、数年前の輸入盤騒動のこともあったりで、国内盤を買うことはほとんどないんですが、これは国内盤の方がおすすめ。

 あと、ポップと言えばアルバムのアートワーク。村上隆のデザインで非常にこれまたポップな出来です。

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カニエ・ウェスト
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晩ご飯はマグロ丼とキュウリ