『アメリカン・ギャングスター』

 ちょっと久々で新宿に映画見に行ったんですが、そしたら東口の地下通路脇にぽつんとあった金券ショップがなくなってた!
 あそこは西口の金券ショップよりも安いのもあったり、何より武蔵野館の株主優待券が安かったんで残念…。


 で、今日見てきたのはリドリー・スコットの『アメリカン・ギャングスター』。
 ギャングにファミリーとくればイタリア系という定説を覆して、卓越したビジネス・センスを武器に黒人として前代未聞の麻薬王の座に登りつめた実在の人物を描いた映画で、その主人公を演じるのがデンゼル/ワシントン。そして、その麻薬王を追う刑事がラッセル・クロウ
 デンゼル・ワシントンは知的でスマートなギャングにぴったりですし、リドリー・スコットだけあってラッセル・クロウがアジトに乗り込むとこなんかは緊迫したシーンになってます。
 ただ、脚本が中途半端で、「傑作」とまではいかないですね。
 この映画の脚本ではデンゼル・ワシントンラッセル・クロウのそれぞれの人物像を均等に描いて、その2人が対決するという構図でつくってあるのですが、映画としてはデンゼル・ワシントンの立志伝として描くか、ラッセル・クロウからの視点から見た捜査ものとして描いたほうが、すっきりとまとまった作品になったような気がします。
 個人的にはラッセル・クロウの離婚とか親権問題とかははぶいて、デンゼル・ワシントンが成り上がっていく様子をもっと見たかったです。