個人的には大傑作と思ったThis Is Hopeを出したけど、あんまりセールス的にも評判的にも芳しくなかったみたいで、その後消えていたMull Historical SocietyがColin MacIntyreのソロ名義になって帰ってきた!
しかもThis Is Hopeに負けず劣らずの傑作!
というか名義も変えたので路線変更を狙ってくるのかと思ったけど、基本的な路線はThis Is Hopeのまんま。出だしの"You're A Star"は"Peculiar”を思い出すし、ラストの"Pay Attention To The Humans"での語りの使い方なんかは"In the Next Life (A Requiem)”を思い出す。
確かにMull Historical Societyの1stや2ndのようなキラキラ感は後退してて、This Is Hopeがあんま評判にならなかったのはそのあたりなのかな?って気もするけど、その代わりに世界を受け止めようという誠実さがあるし、イラク戦争とかへのプロテストがあるし、そして何より愛がある。
愛がある、なんて書くと気恥ずかしい物もありますが、最後から2番目の"Faith No. 2"は、まさにポスト9・11(音楽面でのプロテストの挫折という状況を含めて)の中で愛を歌った傑作だと思う。彼のキャリアの中でも一番の曲じゃないでしょうか?(iTunesでアコースティックバージョンも買ってしまった)
♪You、you,you♪の部分とか何度聴いても泣けます。
Mull Historical SocietyのThis Is Hopeが売れなかったのは僕にとって世界七不思議って感じなので(個人的気には00年代のベスト5に入るアルバムだと思う)、今作も僕がもうプッシュするほど世間的にはウケないのかもしれませんが、個人的には間違いなくずっと」聴きつづけるアルバムになるでしょう。
試聴はこちら↓(ただし、ここで聴ける曲はやや弱い)
http://www.myspace.com/colinmacintyre
The Water
Colin MacIntyre
晩ご飯はマカロニグラタン