民主党の経済政策に絶望した!

 世のブログではさんざん書かれている事だろうけど、あえて書く。
 民主党の面々はインフレ・デフレについて中学校の教科書から勉強し直せ。


http://www.asahi.com/politics/update/0311/TKY200803110440.html

「武藤総裁」参院否決へ 日銀人事、民主が不同意決定

2008年03月11日23時14分

 民主党は11日、日本銀行の次期総裁人事について、政府が提案した武藤敏郎副総裁(64)の昇格案を不同意とすることを正式に決めた。武藤氏は同日、衆参両院の議院運営委員会での所信聴取で日銀の独立性を守る考えを強調したが、民主党は元財務事務次官の武藤氏の昇格は、財政・金融政策分離の観点から適切でないと判断した。武藤氏の人事案は12日の参院本会議で採決され、野党4党の反対で否決される見通しだ。

 民主党は副総裁候補のうち、政府の経済財政諮問会議の民間議員である伊藤隆敏・東大大学院教授(57)も「格差政策を推進した」として不同意を決めた。一方、日銀出身の白川方明・京大大学院教授(58)については「反対理由がない」として同意する。参院本会議での採決では、伊藤氏が不同意、白川氏が同意となる見通しだ。


 別に武藤総裁を税金分離の観点から反対するのは、まあよい。日銀の独立性を云々する民主党が総裁人事を政争の具にするのはいかがなものかとは思うけど、反財務省ってのも一つの考え方としてなくはない。
 けど、伊藤隆敏副総裁を「格差政策を推進した」ってことで不同意ってのは何だ?
 彼の持論のインフレターゲティングが「格差政策を推進した」を推進すると考えてるんでしょうか?それとも経済財政諮問会議のメンバーだったから?
 伊藤隆敏経済財政諮問会議のメンバーになったのは安倍内閣になった2006年からで、いわゆる構造改革を推進した人物ではないでしょう。
 インフレターゲティングについて「格差政策を推進した」を推進するとか考えてるならそれこそ開いた口がふさがらない感じ。
 別にインフレターゲティングがハイパーインフレをもたらすわけでもないし、だいたいデフレのほうが金持ちに優しくて貧乏人に厳しい状態でしょ。
 デフレになれば実質金利は上がって、ローンを抱える人は厳しくなり、逆に充分な預金を持っている金持ちは何もしないでも手持ちの現金の価値が上がっていく。
 「金利が上がれば利子の収入が増えて庶民が助かる」みたいなアホな議論がありますが、利子収入を得られるのってそれなりに預金を持っている人だけですね。
 

 ちなみにちょっと前に「一番の関心事は貯金 20代は「かわいそうな世代」なのか」って記事があったけど、デフレだったら借金して自己投資よりも貯金が合理的なのは当たり前でしょ。


 とにかく今回の対応で民主党の経済音痴ぶりはあからさまになったし(まあ知ってたけど)、こんな政党にあと2年半近くも政治が振り回されるのかと思うと暗澹たる気持になってきた…。