The Dodos/Visiter

 これはなかなか新しい!
 アメリカはサンフランシスコ出身のバンドThe Dodos(読み方はおそらくドドス)。ギターのメリク・ロング (Meric Long) とドラムのローガン・クローバー (Logan Kroeber) の2人組でこれが3枚目のアルバムになるのかな?

 
 1曲目の"Walking"のはじまりはAnimal CollectiveなどのフリーフォークとSUB POPあたりのインディーロックをまぜたような感じなのですが、とにかくこのバンドはドラムとパーカッションの使い方が独特。"Walking"という曲も、途中からパーカッションの乱打が始まってさながらラテンミュージックのようになっていきます。
 ベースがないので決して重厚というイメージはないのですが、時に激しく時に緻密にドラムとパーカッションがリズムをつくっていきます。この緻密な感じは少しTV On The Radioあたりさえ思い起こさせますね。
 同じギターとドラムのデュオというとTwo Gallantsがいますが、Two Gallantsの2ndがかなり歌を聴かせるスタイルであったのに対して、このThe Dodosはもっとセッション的な楽しさがある。先ほど「緻密」と書いたように実は計算し尽くされているんでしょうが、それでもこのドラムの勢いというのは特筆すべきもの。


 そんなドラムにのるギターも"Fools"や"Joe's Waltz"の後半などではザクザク切れている感じで、これまたなかなか。
 60年代的なロックを現代風に仕上げてみせた"Jodi"、"The Season"なんかもかっこいいです。
 ここ最近のロックの中ではかなりいいアルバムじゃないでしょうか。

 試聴はこちら↓
 http://www.myspace.com/thedodos


Visiter
The Dodos
B0013LKZJQ


晩ご飯はマグロ丼とキュウリ