The Roots、10作目にしてデフ・ジャム移籍後2枚目のアルバム。
前作はThe Rootsの魅力であるジャズっぽさが消えたということで、否定的なファンも多かったと思いますが、個人的には今までのイメージをなぞるような路線から抜け出してる気がして好きでした。
そんな前作を受けての今作なのですが、なんなく、いまいちかなと。
今作は前作以上にふつうのヒップホップのアルバム。ジャズ的なグルーヴとかを常に求めているわけではないのですが、今作のような感じだと「生バンドである必要はあるのか?」って気がしてきます。こういった音ならバンドでなくてもターンテーブルとかでつくれるような気が…。
ウィリアム・T・ヴォルマンの<暴力>をテーマに著した大作「Rising Up and Rising Down」からタイトルを引用してるということなので、lyricとかを読み込めば素晴らしさがわかるのかもしれませんが、音的にはそれほど買えない出来ですね。