サマソニのライブが圧巻だったMute Mathのアルバム。
サマソニでもそのキャッチーさと音楽的なこだわりの両立に驚かされたのですが、その評価はアルバムを聴いても変わらず。一時期のエモバンドにはこの2つの要素を持つものが少なくなかったのですが、最近は商業化するかRadiohead化する(それも表面的に)というバンドばかり。
そんな中で、このMute Mathはわかりやすいメロディーを恐れず、それでいてドラムを中心に非常に凝ったタイトな演奏をすることで薄っぺらい音楽になることを回避している。静謐さから激しさへの展開とかも見事ですし、ヴォーカルの声もちょっとSTINGとかに似ていて、いいものがある。
「ちょっとハードロックっぽくて嫌だなー」という人は、8曲目の"Obsolete"あたりを聴いてもらえれば評価が変わるのではないかと。
今後のアメリカのインディーロック界を背負っていく存在だと思うし、単独の来日も期待したいところです。
Mute Math
Mute Math