Ra Ra Riot/The Rhumb Line

 アメリカのニューヨーク出身の5人組のバンド。実はもう一人メンバーがいたようですが、残念ながら亡くなってしまったようです。
 このバンドの特徴はメンバーにバイオリンやチェロがいることで、良質のメロディに彩りを添えています。
 また、バイオリンやチェロが入りながらも意外とロック色が強いというのもこのバンドの特徴。ストリングスが入るとどうしても叙情系の音になることが多いのですが、このバンドでは比較的カラッとした印象を受けます。4曲目の"Winter '05"のようにしっとり聴かせる曲ありますが、あまり湿っぽくはなりません。
 そして、その次の曲の"Dying Is Fine"。アップテンポのこの曲ですが、"Death Oh baby/You know that dying is fine but maybe/I wouldn't like death if death were good/Not even if deathwere good"というサビの歌詞とメンバーの死という事実が組み合わさって、泣きメロではないのに泣ける曲になっています。
 最近のアメリカのインディー勢のロック回帰みたいなのを感じさせる1枚でもあるんだけど、そういう文脈を離れてもなかなかいいアルバムだと思います。

 試聴はこちら↓
 http://www.myspace.com/rarariot
 

The Rhumb Line
Ra Ra Riot
B001B92EHG