自民党細田幹事長が打ち出した最高の景気対策案!

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090202/stt0902021854003-n1.htm

 自民党細田博之幹事長は2日の記者会見で、日本銀行券とは別に政府が発行する政府紙幣について「そういうことができるなら、毎年30兆円ずつ紙幣を刷って、800兆円の借金を全部返したことにしてはどうか。それが空理空論で意味がないことは、皆さんもよくご存じだ」と述べ、否定的な考えを示した。

 本人は「空理空論」と否定してしまっていますが、これだ!って思いました。
 1回限りの政府紙幣の発行では効果は限られていますが、毎年30兆円の政府紙幣を発行してそれを一人当たり10万円程度の定額給付金国債の償還に充てればいいじゃん!
 しかし、ここまで上手い話には落とし穴があるはず。
 ということで久々に人力検索で質問してみました。

自民党の細田幹事長が政府紙幣に関して、「30兆円ずつ発行し、800兆円の借金を全額返したらどうか。」というアイディアを出してくれました。非常に残念ながら、言った本人は「空理空論」と否定しまっているのですが、景気対策として素晴らしいアイディアだと思います。例えば、毎年30兆年ずつ紙幣を新たに発行して、定額給付金と国債の償還に充てた場合、何か問題は起こるのでしょうか? もちろん、インフレになる、円安になるというのはわかりますが、インフレも円安も現在の日本にとっては望ましいものだと思います。また、高齢者が多くの金融資産を持っていることを考えると、インフレは世代間格差の解消にもつながります。なお、「ジンバブエみたいになる!」という答えが予想されますが、原田泰・神田慶司『物価迷走』を読んで下さい。ハイパーインフレは政府の確固たる政策があれば止められます。


 で、いろいろと問題点を指摘してもらいましたが、個人的に致命的な欠陥と思われるものはありませんでした。
 これはイケル!
 

 細田幹事長がこの政策を押し立ててくれたら全力で支援するのに…。
 そういえば民主党財務大臣候補とも言われる榊原英資は、一時期政府紙幣の発行を提唱していたと思うのですが、今回の政府紙幣発行案についてはどう思っているんだろう?
 

 ちなみに「ハイパーインフレになってしまう!」と思う人は原田泰・神田慶司『物価迷走』を。「そもそもそんな事する意味が分からない!」という人は高橋洋一『この金融政策が日本を救う』を読んでみて下さい。


物価迷走 ――インフレーションとは何か (角川oneテーマ21)
神田 慶司
4047101656


この金融政策が日本経済を救う (光文社新書)
高橋洋一
4334034845