ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画

 国立西洋美術館でやっている方を見てきました。
 手元に資料とか画像がないのでたいしたことは書けないけど、ラ・トゥールの「大工ヨセフ」のヨセフの額のあたりの描き込みとか、予想以上に小さいフェルメールの「レースを編む女」の手元の細かさとかはすごい!生で見ると名画と呼ばれる所以がよくわかります。
 他にも個人的に大好きなベラスケスの「王女マルガリータの肖像」も来てますし、オランダの17世紀の静物画の緻密さには圧倒させられる。
 そして、そのオランダ、フランドルのこの時代の絵のもう一つの特徴がフランス・ハルスの「リュートを持つ道化師」に代表される人物の表情の豊かさ。独特の味があります。
 無名の作品ではフランドル派の「襲撃」という作品が幻想的でちょっと中国の水墨画とかを思わせる構成で面白かったです。


 あと、これを見たあと常設展も見ることをお薦めします。
 ルーヴル展のチケットでそのまま入れるし、常設展を見ると、17世紀にほぼ完成した西洋絵画が、クールベとマネで大きく変化し、そして印象派以降の現代的な絵画に流れ込んでいるのがわかる。
 もはや絵に対するスタンスが変わっているということを実感できます。