Mutemath/Armistice

 痛恨のサマソニチケット喪失事件で見ることの出来なかったMutemath。今のところ個人的にこれからが一番期待出来るロックバンドだと思うのでほんと残念だった…。ダレンの変態的なドラムも見たかったし…。
 ところが、今年のサマソニのライブのネットでの評判はあんまよくないんですよね。去年のソニックは絶賛だったのに、今年はやや期待はずれの声多し。
 というわけで、この2ndアルバムにも期待と不安の両方がありました。


 で、まず聞いてみた感想はやや地味。
 前作の"Typical"や"Plan B"のように一発で持って行くような派手な曲はないです。リードシングルの1曲目、"
The Nerve"もシングルとしてはやや緻密すぎる気も。
 ただ、聴きこんでいくほどにこの緻密さというのが魅力になっていく。
 どの曲も特にドラムは凝っていて、飽きないです。アルバムのタイトルにもなっている"Armistice"も、それほど強いインパクトはないものの、このドラムならライブでは相当踊れそう。
 "Lost Year"でのポールのヴォーカルもいいですし、ラストの"Burden"のセッション的な展開もかっこいいです。


 今後のMutemathの課題は、メロディの弱さをどう補っていくかということでしょう。メロディにそれほど冴えはないバンドだと思うので、爆発的な人気を得るには今から何かプラスαが必要なのかもしれません。3曲目の"Clipping"、そして"Burden"なんかはスケール感のある曲なので、でかい会場のライブなどでは良さそうですが、スタジアムなどでやるにはこの手の感じの曲がもう少し必要かも。
 もっとも、Museなんかも意外にメロはワンパターン。Museはそこのハッタリで押してくるわけで、このMutemathも、メロが弱いからダメだということにはならないでしょう。
 2、3年後にサマソニのヘッドライナーになることを期待したいですし、今年のサマソニで見れなかった分を単独で見てきたいです。


 試聴はこちら↓
 http://www.myspace.com/mutemath
 

Armistice
MUTEMATH
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