Destroyer/Thief

 ヴァンクーヴァー出身のDan Bejar (New Pornographers)率いるDestroyerの8枚目のアルバムになるのかな?(訂正:この「Thief」は4thアルバムで再発になるんですね。ということで、以下の前作、前々作との比較という言い方も間違ってますね。4/29追記)
 Destroyerはそれほど知名度のあるバンドじゃないと思うけど、前々作の「Destroyer's Rubies」は00年代の隠れた名盤。ちょっと癖のあるボーカルと、ギターのフレーズが印象的なバンドなのですが、今作もそれは変わらず。
 長めの曲が多くその中での盛り上がりが面白かった前作の「Trouble In Dreams」に比べると、全体的に1曲1曲が短くなってギターポップっぽい曲が増えた感じで、そんな短い曲の中に印象的なギターのフレーズがちりばめられている感じ。
 さすがに「Destroyer's Rubies」の"European Oils"とか"3000 Flowers"クラスの名曲はないですが、曲のメロディは魅力的ですし、"Canadian Lover/Falcon's Escape"とか、ラストの"Thief"のギターなんかはいいです。また、ピアノをよく使ってるのもこのアルバムの特徴ですね。
 前作、前々作に比べるとややインパクトが弱い面もありますが、ベテランらしいクオリティのアルバムかと。


 試聴はこちら↓
 http://www.myspace.com/destroyer


 Thief (Reis) (Dig)
Destroyer
B003A060KQ