Jónsi/Go

 Sigur Rósのボーカル・ヨンシーの初のソロアルバム。
 Sigur Rósというと熱烈なファンの多いバンドなので、このアルバムも賛否両論ではあると思います。特に「Sigur Rósは( )が最高のアルバムだ!」という人にはこの変化はダメでしょう。
 けれども、前作の「Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust」の"Inní Mér Syngur Vitleysingur"あたりが好きな人には十分にイケル内容ですし、完全にポップになっていて、個人的にはかなりいいと思います。
 今までの長尺の曲が減った分、アルバムとしてコンパクトになって完成度も上がった気がしますし、とにかくファンの期待する「Sigur Rósっぽさ」を完全に振り切った感じ。
 

 1曲目の"Go Do"、2曲目の"Animal Arithmetic"と、とにかく賑やか。そんな中で個人的に一番好きなのが4曲目の"Boy Lilikoi"。静かに始まって祝祭的に盛り上がる曲で、クラリネットとかフルートが乱舞する中にヨンシーのボーカルがとけ込んでいてとてもステキ。
 8曲目の"Grow Till Tall"では、ヨンシーの神秘的とも言える声も堪能できますし、やや長過ぎる感のあったSigur Rósの最近のアルバムよりもいいと思います(もちろん、長くても「Ágætis Byrjun」は傑作ですが)。


Jónsi - Boy Lilikoi


Go
Jonsi
B0037AGAV8