Broken Social Scene/Forgiveness Rock Record

 Broken Social Scene、4年ぶりの4thアルバム。
 Kevin DrewとBrendan Canningの中心人物二人がそれぞれソロアルバムを出していて、特にKevin Drewのやつは「Broken Social Scene Presents Kevin Drew」という名義だったので、そんなに久々感はないんですけどね。
 今回のとりあえずの印象は音づくりが繊細になったってこと。
 2曲目の"Chase Scene"とか3曲目の"Texico Bitches"とか、聴けば聴くほど音が緻密に配置してある感じで、今までのインプロヴィゼーションっぽい感じとはずいぶん違う。ホーンなんかもラフに使っていた感じでしたが、今回の使い方は以前に比べると抑制された感じです。
 これは個人的にはよくもあり、悪くもある感じ。確かに女性ボーカルの"All To All"なんかは今までになかった繊細な魅力が出ていますが、逆に"Art House Director"なんかを聴くと、以前あった大胆さがもっと欲しいと思ってしまう。
 で、その大胆さがなくなったせいか1時間を越えるアルバムがちょっと長く感じてしまうという…。
 これくらい緻密に音を作るのならもう少し曲を削ってコンパクトにしたほうがよかったでしょう。
 

Forgiveness Rock Record
Broken Social Scene
B003BZXI2I