根津美術館「燕子花図屏風」

 今日は根津美術館での尾形光琳「燕子花図屏風」公開の最終日に行ってきました。
 根津美術館は初めて行きましたが、建物入ってすぐに「隈研吾でしょ、これ」って思ったら、やっぱり隈研吾でした。いかにもな建物です。
 で、メインの「燕子花図屏風」。
 燕子花の群青の色が鮮やかだし、筆遣いも絶妙なんだけど、近くで見ると意外にのっぺりしている。
 ところが少し離れて見ると、のっぺりした燕子花がすごく立体的に見えてくる!
 金の背景に浮かび上がる群青と緑、その絶妙な配置。パターンのようでありながら、一つ一つの燕子花が存在感を放っているその様子はすごくスタイリッシュです。
 他にも尾形光琳の「夏草図屏風」なんかが展示してありましたが、こちらは光琳の葉っぱの形へのこだわりが見える作品。「燕子花図屏風」とは違って、さまざまな夏草の葉っぱを丁寧に写し取っています。
 歴史の教科書などで見る尾形光琳の絵には今までピンと来ませんでしたが、やはり実物を見ると違いますね。
 あと、琳派コレクション以外だと中国の青銅器の展示が、緻密で呪術的で面白かったです。