The National/High Violet

 前作「Boxer」が素晴らしかったThe Nationalの新作。
 「Alligator」→「Boxer」ときたので、次は「C」から始まるタイトルかと思っていましたが、別にそういうこだわりはなかったんですね。
 凝ったドラミングと少しダークな感じのボーカルは相変わらず。ちょっとバカっぽいディスコ調の音楽が流行っているような気がする昨今ですが、The Nationalは相変わらずアングラな雰囲気をたたえています。
 前作に比べると、ピアノが退いてギターが前に出てきた感じですが、それ以外にも例えば"Little Faith"なんかを聴くとストリングスとかいろいろ入れこんでいるのがわかります。
 そして、そんな中でもアルバムで一番かっこいいのが5曲目の"Afraid of Everyone"。後半の人間スクラッチみたいなところからアウトロにかけてのカッコ良さはきてます!
 後半はゆったりめでスケール感のある曲が多い。"Runaway"もいい曲ですし、"England"の後半の盛り上がりもいいです。
 前作にあったピアノが前面に出たきれいな曲がないのは残念ですが、まず期待を外さぬ出来ではないでしょうか。

 試聴はこちら↓
 http://www.myspace.com/thenational

 
High Violet
National
B003BKF696