全米1位にもなった話題のB.o.Bのデビューアルバム。
一応、ジャンル的にはヒップホップですが、かなりポップスやロックに寄った感じで、B.o.Bことボビー・レイもたんなるラッパーというよりはさまざまな楽器も操るマルチプレイヤーのような形みたいです。
特徴はヒップホップの中では突出したメロディの甘さ。冒頭の"Don't Let Me Fall"、つづく大ヒットシングルの"Nothin' On You"なんかはその代表例。
また、「OutkastのAndre 3000っぽい」という評価をネットで目にしますが、これにも納得。オルタナ・ヒップホップ的なごった煮感があります。さらにロック色も強く、9曲目の"Magic"にはWeezerのRivers Cuomoが参加していますし、8曲目の"The Kids"はVampire Weekendの曲が元ネタなのかな?6曲目の"Ghost In The Machine"は歌ものとまさになんでもあり。
とにかくLupe FiascoやEminemの豪華ゲストも加えてなんでもあり状態。
強烈なパンチ力こそないですが、ここまでのなんでもありを形にしてみせた才能というのは感じますし、今のアメリカ音楽のいろんなパーツがずらっとそろっている面白さがあります。Kanye Westが好きな人にもいいでしょう。
あと、最後の"Airplanes, Part II"にEminemが参加しているのですが、やっぱり彼の声は特徴ありますね。ラップが始まった瞬間にわかる。