瀬戸内旅行

 2泊3日で高松に宿とって瀬戸内国際芸術祭中心にいろいろ回ってきました。
 まずは高松から船で直島に行って、安藤忠雄設計の地中美術館へ。

 一応、「美術館」となっていますがほぼ「ダンジョン」と言っていいでしょう。地下3層の構造になっていて、表示は不親切だし、美術品を鑑賞する場としても適当かどうかはわかならい。
 けど、真っ白な部屋に飾られた部屋はモネは見づらいがゆえになんども見返さざる得なくてその度に違って見えるし、ウォルター・デ・マリアの部屋はダンジョンの一番奥にある宝の部屋のよう。ジェームズ・タレル青い部屋も不思議な体験でした。


 そして雨に佇む草間彌生の黄色いかぼちゃ。


 夜は高松の吉甲という店でベラの刺身とかナス田楽とかアナゴの天ぷらとか穴子寿司とか。どれもおいしゅうございました。


 2日目は犬島へ。
 ここがよかった!
 まずはどの精錬所の跡地。
 

 

 精錬所の一角を改造した迷路のような場所に「太陽や地熱などの自然エネルギーを利用した環境に不可を与えない三分一博志の建築と、日本の近代化に警鐘をならした三島由紀夫をモチーフにした柳幸典の作品」なんかもあるんだけど、この精錬所の遺構自体が素晴らしくてまるでラピュタのよう!


 さらに島にはアートディレクター・長谷川祐子、建築家・妹島和世による「家プロジェクト」も。写真はS邸です。


 そして犬島は島自体が素晴らしい。
 おそらく島に車が一台もない状態で、とにかくゆったりのんびり。アートプロジェクトを離れて裏に回れば誰もいない海水浴場。

 とにかく、島自体がすごくいい場所です。


 帰りに、直島の大竹伸朗がつくった「I♥湯」で一風呂。暑い日だったので気持よかったです。
 


 そして夕暮れの瀬戸内海。


 3日目はイサム・ノグチ庭園美術館へ。
 この庭園美術館がある牟礼の町は石の産地で、至る所に石材の加工場がある。
 そんな場所の小高いところにあるのがイサム・ノグチ庭園美術館

 中は写真撮影が禁止なので紹介できませんが、この石垣の中にイサム・ノグチの集めた石と彫刻作品が点在してる。
 さらに蔵の中には5m以上の高さがあろうかと思われる「エナジー・ヴォイド」。ボリュームを感じさせながら同時にシャープでもある造形には圧倒された!
 さらに彼の家とか丘の上の庭園もものすごく洗練されていて、ほんと憎らしくなるくらい。かっこいいっす。


 そして源平の古戦場としても名高い屋島へ。

 写真の平べったい山のようなのが屋島。源平の頃は島だったんだけど、干拓が進んで現在は地続きです。
 行く前は小高い丘のようなものを想像していたんですが、山と言っていいほど高い。最寄の琴電屋島はすごく寂れていたけど、そこからシャトルバスで山頂までいけます。
 山頂には屋島寺があって、そこにはなぜか狸も祀られている。

 そういえば『平成狸合戦ぽんぽこ』で屋島の狸が出てきましたよね。あの狸です。

 これが屋島から源平の古戦場、そして五剣山を見た眺め。


 さらに最後に丹下健三設計の香川県庁で締め。


 いろんなことを楽しめた非常に良い旅行でしたね。