昨日まで10日間スペイン旅行に行ってきました。
行きのオランダ航空の飛行機が震災の影響で急遽関空経由になって、そしたら関空着く直前に雷が直撃。点検のために7時間近くも関空で点検するはめになって、アムステルダムでの乗り継ぎに間に合わずにアムステルダムの空港近くのビジネスホテルで一泊というアクシデントもありましたが、非常に楽しい旅行でした。
そこで日程とは関係なく、2回に分けて旅の内容をご紹介。まずは世界遺産としても有名なマドリード近くの都市トレド。そして、あんま有名じゃないけどローマの遺跡があるバルセロナ近郊の都市タラゴナを紹介します。
- トレド
トレドは中世から栄えていた都市で、Wikipediaには以下のように記述されています。
先史時代から人が住んでおり、ローマの領地となってからは「トレトゥム」と呼ばれた。西ゴート王国がイベリア半島を支配したのち、560年にアタナヒルド王によって首都とされた。トレドでは400年に第1回トレド教会会議が開かれていたが、西ゴート時代にもたびたび教会会議が開かれた。これによりトレド司教座の権威が高まり、イベリア半島全体の首座大司教座となった。
711年、ウマイヤ朝の指揮官ターリク・ブン・ジヤード(en)によって征服され、イスラム支配下に入った。後ウマイヤ朝が崩壊すると、タイファ諸国の1つトレド王国の領域となった。1085年、カスティーリャ王国による長期の包囲ののちトレドは降伏し、アルフォンソ6世は5月26日にトレドに入城した。そののちもカスティーリャ王国はムラービト朝の攻撃からトレドを守り抜いたため、トレド征服はレコンキスタの節目の1つとなっている。
まずは巨大な城門。城壁も立派で街全体が要塞のようでもあります。
街の中は小さい路地が迷路のように入り組んでいる。刃物の生産のさかんで、いたるところに剣とかを売っている店も。個人的な印象は「リアル・カリオストロ」(『ルパン三世・カリオストロの城』みたいってことです)。
街の中心にあるカテドラル。スペイン・カトリックの総本山らしいけど、内部は異常なまでの装飾とキリストだとか聖人だとか天使だとかの嵐!正直、もはや気持ち悪いレベルなんだけど、キリスト教的な荘厳さの行き着く先としてぜひ見ておくといいかも。エル・グレコの『聖衣剥奪』もここで見れます。
これはトランシト・シナゴーグの内部。シナゴーグはユダヤ教の教会で、カテドラルに比べると偶像による装飾がなくてすっきりしてます。幾何学的な模様と木でてきた天井がきれいです。
そして個人的に気に入ったのがサン・フアン・デ・ロス・レイエス教会。外見はゴシック風でおどろおどろしい感じもあるんだけど、中庭が素敵。
その中庭を取り囲む回廊も素敵。ここでも木製の天井がいい感じです。
という感じですが、ただたんに街をさまよっているだけでも楽しいのがトレド。
カテドラルで圧倒されたあとに、シナゴーグやサン・フアン・デ・ロス・レイエス教会とかで毒消しをするのがいいんじゃないでしょうか。
あまり知られていない街かもしれませんが、ローマの遺跡が残っていて、海沿いにあって、しかもあまり観光地化されていないせいか物価も安く人びとも親切で非常にいいところでした。
まずはタラゴナの郊外にある水道橋に行ったのですが、写真のように残念ながら修復中…。一応、2011年6月末までといふうに書いてありましたけど、このへんのことはスペインじゃ信用できないような気もします。
ちなみに行きはタクシー、帰りは水道橋のある公園を出て右手のバス停からバスに乗って帰りました。ただ、このバスは郊外をぐるっとまわって市内に戻ってくるので、途中でほんとに帰れるのか心配になりました…。
というわけで水道橋は残念だったわけですが、円形競技場は海沿いにあって気持ちいい!
そしてトンネルの先にある塔のような建物を登るとタラゴナの街が一望できる。
こんな感じでいい所でした。
人がいないせいもあって、ローマを「探検」している気分になれましたね。
写真はOLYMPUS FE-5050で撮りました。
性能はともかくとしてとにかく安いし、コンパクトなので持ち運びには便利。今回、はじめて長時間使いましたが、バッテリーはやや少ないかもしれないですね。