The New PornographersのメンバーでもあるDan Bejarのソロ・プロジェクトDestroyerの9枚目のアルバム。
Destroyerといえば、個人的には7枚目のアルバム「Destroyer's Rubies」が大好きで、その中の"European Oils"や"3000 Flowers"はちょっと独特の癖のあるギターと、絡みつくようなボーカルが入り交じった傑作ソングだと思ってます。
そんな7枚目に比べると、この9枚目はギターはずいぶんと後退してソフトロックといった感じ。昔の音楽には詳しくないですが、アルバム評などを見ると70年代後半のソフトロックの雰囲気だそうです。
はっきりいって7枚目の路線を期待するとまったく違うトーンに戸惑うのですが、その独特の声の魅力は相変わらず。遠くから聞こえるようなサックスやトランペットの中から浮き上がってくるような声は、まさにDan Bejarならでは。
ネットなどを見ているとAriel Pinkに似ているという声も多いです。
個人的にAriel Pinkに引っかからなくて、この「Kaputt」もサウンド自体がよく練られていると思うもののそんなに引っかからないのですが、Dan Bejarの声には引っかかる。
Destroyer"Kaputt"
Kaputt
Destroyer