デビューアルバムの「First Love」がよかったEmmy The Greatの2ndアルバム。
とってもキュートな感じのフォークポップを聴かせてくれた1stアルバム、個人的には2009年のベストアルバムの第3位にするほど気に入りました。
そこでこの2ndアルバムなわけですが、一言でいえば「しっとりした」。
1曲目からいきなり"Dinosaur Sex"と、1stのポップなイメージからは違ったタイトルの曲なんですが、あくまでも優しげでしっとりしたメロディと歌。非常に落ち着いた感じで始まります。
2曲目の"A Woman, a Woman, a Century of Sleep"も、1stの"First Love"のような感じで盛り上げてくるのかと思いましたが、そこまではいかなくてアレンジはあくまでもしっとり。
そんなしっとりアレンジと歌い方がハマっているのが6曲目の"Creation"。1stではなかったような大人びた歌い方で、最後の♪Creation♪のリフレインの部分が魅力的です。
同じようにしっとりとした感じだと9曲目の"North"なんかもいいですね。
ただ、アルバム全体を通してだと、もうちょっとポップに弾ける感じの曲も欲しい。
8曲目の"Exit Night/ Juliet's Theme"なんかもいい曲だけど、もうちょっとポップなアレンジでもいいような気がします。これはシングルカットされた"Iris"なんかにも言えることで、いい曲なんだけど、もうちょい派手でもいいかなと思う。
歌詞も、ギリシア神話やロミオとジュリエットなど、過去の作品に借りたものが多く、そのへんが私的な世界をポップに歌った1stと違います。
メロディはいいですし、「歌」という部分では表現力も増していて良いアルバムだと思います。ただ欲を言えば、もう少しカラフルな感じも欲しいところですかね。