今年の上半期はほんとCDをチェックできていなかったことで、今頃になって話題のアルバムをチェックしている状態。
というわけで、まずは話題になったニューヨークで活動するMadeline FollinとBrian Oblivionの二人組、Cults。
かなり人工的につくりこまれたようなポップスなんだけど、メロディととか展開は驚くほどシンプルで甘い。同じように二人組で、50〜60年代のポップスをイメージさせるような曲をやるバンドとしては、The RaveonettesとかJohnny Boyあたりが思い浮かぶけど、The Raveonettesのような尖った一面は持っていないし、Johnny Boyのように複雑なことをやろうとしているわけじゃない。ひたすらシンプルで甘いです。
ただ、この甘さというのがポップスを突き抜けて童謡と言っていいほどの感じで、それが新しいといえば新しい。
また、いろいろといじってるんだろうけど、Madeline Follinの声が子どもの声みたいでますます童謡のように聞こえる。
"Go Outside"にしろ"Oh My God"にしろ"Bad Things"にしろ、至ってシンプルでそして印象的。斬新さはないんですけど、今までにあったものをうまく取捨選択、再構成して新しい音楽を作り上げている感じです。
まあ、ややアルバム全体を聴くと単調なんですが、軽く流しながら聴くにはいいアルバムです。
Cults
Cults