4ADからリリースされた女性アーティストtUnE-YarDsの2ndアルバム。
ぱっと聴いた感じだと、年季の入った黒人シンガーがちょっと売れっ子プロデューサーと組んだような作品に聴こえるのですが、このtUnE-YarDsことMerrill Garbusはニュー・ジャージー生まれの白人女性で両親はフォークシンガーだったとか。
Merrillのソウルフルな歌いっぷりをポップに加工してあるのがこのアルバムの特徴で、なかなか面白い形に仕上がっています。
プロデューサーはEli Crews。この人はWhy?のプロデュースとかもやってるんですね。それを知ってこのサウンドがけっこう納得できました。
Why?もそうですけど、この「W H O K I L L」も黒人の音楽をベースに白人的な緻密さや抑制が加わっている感じで、いい意味でも悪い意味でもルーズさを消して聴きやすくなっています。
残念ながら、Why?なんかに比べるとややメロディが弱いと思うのですが、"Bizness"は今年を代表する1曲だと思いますよ。
Who Kill
Tune-Yards