Mutemathのメジャーデビューから3枚目のアルバム。キャリア全体で言うと4thアルバムになります。
Mutemathは2008年のサマソニで見て以来、超期待していたと言うか、「ロックが復権するとしたらそれを担うのはMutemathしかないんじゃね?」くらいに思っていたのですが、前作の「Armistice」はメロディが弱くやや地味。正直伸び悩んでいた印象がありました。
で、今回のニューアルバムなんですけど、今作もメロディが弱い。これは前作以上に感じますね。
2曲目の"Prytania"なんかも、よく聴くと色々変化があって凝った曲なんだけど、メロディが弱いのでロックに必要な「持っていかれる感じ」がない。5曲目の"All Or Nothing"もいい感じで始まるんだけど、盛り上がる部分が無いので何となくフラットな感じで終わってしまう。
上記の2曲、あるいは"Cavalries"なんかもバンドとしてのテクは存分に見せつけているだけに、これに"Typical"や"Plan B"なみのメロディーがあれば…。
もちろんMutemath自体はすごいテクニックを持ったバンドですし、このアルバムの曲も「悪い」というわけではないんですけど、期待が高い分やっぱり物足りなく感じます。
「Armistice」も聴きこんでいけば悪くないアルバムだったので今作もそうかも知れませんが、何回か聴いた感じではメロディーが弱い分、印象も弱い。Blurのようにメロディーが弱くても大成したバンドはいますけど、Mutemathの今のこの感じだとフェスのヘッドライナーとかはまだちょっと遠いですかね。
Odd Soul
Mutemath