Lisa Hanniganはアイルランド生まれの女性シンガー。ひょっとしたらこの名前を聞いてどこかで耳にしたことがあるという人もいるかもしれません。そう、彼女はDamien Riceのバンドで美しいコーラスを聴かせていた女性です。
透明感がありながら特徴のある声で、Daimien Riceのアルバムを聴きこんだ人ならばすぐに分かるでしょう。
ただ、曲調はDaimien Riceのコーラスのようにただ美しい声を聴かせるものではなく、けっこうアグレッシブ。アイルランドの伝統的な音楽を思わせながらも、最近のインディーポップにも通じるような凝ったアレンジも見せています。
この"Knots"なんかはまさにそんな感じの曲です。
Damien Riceの曲とは逆に男性コーラスが加わる"O Sleep"のような曲もありますが、こういった曲を聴いても、Daimien Riceのアルバムとはやはり相違点の方を強く感じる。ほとんどDaimien Riceの声だけで引っ張っていくようなDaimien Riceの曲に比べると、よりメロディアスでやわらかな感じ。静かな曲だとThe Weepiesあたりに通じるような優しさがあります。
個人的には後半にも"Knots"的なにぎやかな曲があるともっと良かったですが、とにかく声がいいので最後まで気持よく聴けます。
Damien Riceのアルバムで彼女の声のファンだった人はぜひ聴いておくべきですし、そうでなくても落ち着いて聴けるいいアルバムだと思います。
Passenger
Lisa Hannigan