Florence & The Machine/Ceremonials

 イギリスの女性シンガーのFlorence Welchが率いるバンドFlorence & The Machineの2ndアルバム。
 1stのころからBjorkを思わせるようなアーティストでしたが、この2ndアルバムではさらにBjorkに近づいてきた感じ。声に力強さがあって歌の力で押してきます。音的にもますますオルタナ的な印象が強まっていて、例えば次に紹介する"Shake It Out"を聴いてくれれば、その感じはつかめると思います。


 非常にパワフルなアーティストだということがわかると思います。
 これ以外にも、"No Light, No Light"とか"Heartlines"とか"Spectrum"とか負けず劣らず迫力のある曲が満載。
 というわけで曲を取り出せば悪くないのですが、アルバムとしてはこの手の力技的な曲が多くてやや単調に聴こえないことはない。Bjorkならボーカルにももっと表現力があって変化があるのでしょうが、Florence & The Machineは残念ながらまだ「押す」曲ばかりが目立ってしまっている。
 しかも僕が買ったのはDeluxe Editionで全部聴くと16曲で70分超。この調子で70分はやはり長すぎです。ボーナストラックの4曲を削ったとしても、「押し一辺倒」なのは否めないですね。
 ただ、声といい曲といい才能は非常にあると思うので、次回作は変化に富んだコンパクトな作品を期待したいです。


Ceremonials
Florence & The Machine
B005QI4TP8