アメリカ・アイダホ州出身のマルチ・インストゥルメンタリスト、トレバー・パワーズのソロ・プロジェクト。
「ベッドルーム・ポップ」などと形容されていますが、最初に聴いた感触はちょっと前のエレクトロニカ、例えばEpic45とかを思い出しました。
全体的にボーカルにもギターにもエフェクトがかかっていて空間に広がっていくような音なんだけど、サイケまではいかないで優しげなポップとしてまとまっているのが一番の特徴。とにかく1曲1曲がしっかりしていて、それっぽい雰囲気だけではなくメロディー自体も楽しめるのがこのYouth Lagoonのいいところかと。
特に"July"の後半の盛り上がりは来ますね。派手さはないけど、じわじわじわじわと来る感じで、ある種祝祭的な高みにまで上り詰めています。これは"Montana"も同じなんですけど、このじわじわ盛り上がってくる感はとりあえずこのアルバムの一番の聞きどころかもしれません。
短いですがなかなか良いアルバムなので、とりあえず"July"をどうぞ。
Year of Hibernation
Youth Lagoon