前のアルバムに収録されている"Bruises"がiPod nanoのCMソングに使われたことで一躍その名が知られたChairliftの2ndアルバム。現在はCaroline PolachekとPatrick Wimberlyの二人組。Carolineがメインでボーカルを取りながら、時々Patrickのボーカルも挟まる形のポップデュオです（以前は3人組でしたが一人抜けたらしい）。
全体としてはちょっと大人の雰囲気のあるポップスという感じなのですが、シンセを使った音作りはどの曲も凝っていて、細かいところまで考えられた音になっています。
また、ちょっとした気だるさのあるCarolineもこのバンドの特徴の一つ。"Take It Out On Me"のサビの最後のファルセットなんかは色っぽいと思います。
というわけで、聴きどころは多いアルバムだと思うのですが、前作の"Bruises"や"Evident Utensil"のような派手な曲というのは見当たらないです。
7曲目の"Amanaemonesia"の間奏の部分とか、つづく"Met Before"の後半のサビとサビのつなぎとか、「おっ」と思う部分は結構あるんですが、曲全体のインパクトで"Bruises"に匹敵するような曲は無いですね。
ただ、大人のポップスといっても変に退屈になることもなく、どこかしら尖ったところがあるのがこのChairliftの面白さ。そういったChairliftの魅力は楽しめるアルバムだと思います。
Something
Chairlift 
