ノルウェー出身の6人組。アルバムリリース前の曲を聴いた感じでは北欧らしいポップセンスを活かしたバンドに思えたんだけど、アルバムはややオルタナより。
特に前半は8分越えの"Riding My Bicycle (From Ragnvalsbekken To Sørkedalen)"から始まりオルタナ色が強い。
Arcade Fireあたりを引き合いに出す人もいて、それもそうかなとおもうけど、個人的にもっと似ていると思うのは同じカナダのバンドのThe Most Serene Republic。あんまり知っている人はいないかもしれないけど、ボーカルの重ね方とか曲調を次々と変えていく感じが似ていると思います。
ただ、中盤からはポップ色も強い。
3曲目の"Patrick Wolf & Daniel Johns"なんかはパーティー的な賑やかさのある曲だし(ここでPatrick Wolfの名前が出てきているけど、確かにこのバンドにはPatrick Wolfっぽさもあるかも)、つづく"Weathervanes And Chemicals"も大所帯ならではポップソングという感じ。
そんな中でも6曲目の"Dear Sister"が一番キラキラとしたポップソング。スウェーデンポップとBlack Kidsが合わさったような感じで、もうちょっと跳ねて欲しい気もするけど、これはいい曲。
ただ、そのあとにオルタナ色の強い8分超の曲を持ってくるのはどうか?
9曲目の"With My Hands Covering Both Of My Eyes I Am Too Scared To Have A Look At You Now”あたりを持ってきて、中盤はもっとイケイケで押して欲しかったですね。
というわけでややバランスの悪いところもあるんだけど、楽しめるアルバムだと思います。
To the Treetops
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