MUSE/The 2nd Law

 ロンドンオリンピックの開会式にまで登場する存在になったMUSEの6枚目。
 1stから聴いていてこんなにまでビッグなバンドになったMUSEですが、個人的に前作「The Resistance」は完全な期待はずれ。何度聴いても引っかかるところのないアルバムでした。
 で、そこからのこの6枚目「The 2nd Law」ですが、個人的には前作よりも良いけど、やはり4thまでのアルバムに比べるとややインパクトが足りないといった感じ。
 3曲めの"Panic Station"なんかは今までにないようなサビの展開で面白いですし、6曲目の"Follow Me"の疾走感なんかはいかにもMUSE。また、8曲目の"Explorers"の甘い感じもMUSEならではですね。つづく"Big Freeze"もそんなに新鮮ではないけど、これまたお得意な感じの曲。
 またオペラ的というかスペースオペラ的なサウンドや展開は4thの「Black Holes & Revelations」に近い感じで、「The Resistance」に比べると、そういった大げさなところが戻ってきていてそこが楽しい。
 ただ、例えば"Time Is Running Out"とか"Bliss"とか"Plug in Baby"のようなパンチのある曲はないですし、中盤はともかく、出だしと後半がやや弱いかもしれません。もっとも4thの「Black Holes & Revelations」はシングル的な曲は弱いけど、けっこう飽きずに聴けるので、このアルバムもそういう感じかもしれません。



The 2nd Law
MUSE
B008G12EVS