Mumford & Sons/Babel

 1stのときは気にはなりつつもスルーしてしまったMumford & Sons。2ndが評判よくて、去年のベストアルバムとかにもあげられているので購入してみましたけど、いや、これはいいですね。
 Mumford & Sonsはイギリスの4人組バンドで、イギリスのフォーク、スコッチ・アイリッシュの伝承音楽から発展したブルーグラスなどを吸収して「土臭い」と形容されるような音楽を全編で展開しています。ボーカルだけを取り出せば、ちょっとStereophonicsを思い起こさせるような「濃さ」です。
 ここ最近、イギリスでもアメリカでもフォーク/カントリー色の強いバンドが次々と出てきていますが、その中でも圧倒的な力強さがありますね。


 アコースティックギターバンジョーマンドリンが絡む音には厚みがありますし、バンドの中心人物でボーカルの Marcus Mumfordの声が力強い。 6曲目の"Lover Of The Light"なんかはそうした力強い演奏が美しいメロディにスケール感を持たせていいですね。
 まあ、力強くて演奏も重厚なぶん、例えば似た系統のバンドであるThe Lumineersにあるようなポップさはないのですが、単調になりがちなフォーク系の曲をパワフルで隙がない演奏で聴かせていくのが、このMumford & Sonsの持ち味です。
 去年のうちに聴いていたらきっとベスト10の中に入れたであろうアルバムですね。



Babel
Mumford & Sons
B008NW67IQ