The Joy Formidable/Wolf's Law

 以前、デビューアルバムの「The Big Roar」を紹介した、ウェールズの3人組。
 1stは女性のボーカルのリッツィ・ブライアン(Ritzy Bryan)の跳ねまわるような歌声が印象的なアルバムで、全体的に「勢い」を感じさせる音でした。
 今回もリッツィのボーカルには勢いがありますが、全体的に少し落ち着いて貫禄がでてきた感じ。ちょっとYeah Yeah Yeahsのカレンを思いださせるような時もあります。特に4曲目の"Little Blimp"はシンプルな演奏からサビで一気に盛り上がる感じなんかが、Yeah Yeah Yeahsっぽいです。6曲目の"Silent Treatment"なんかもそうですが、シンプルな演奏で聴かせることができるようになったのは成長といえるのかもしれません。
 ただ、センスはやはりYeah Yeah Yeahsには及ばないわけで、7曲目の"Maw Maw Song"なんかもYeah Yeah Yeahsっぽいんですけど、ややもっさりしています。全体的に貫禄は出たけれど、そのぶん1stにあった軽快さがやや落ちたという印象がありますね。
 まあ、最後の隠しトラックに派手な、いかにもThe Joy Formidableっぽい曲があってアルバム全体は締まっているんですけど、隠しトラックというがやや残念。iTunes時代に隠しトラックは困りものなんですけど、なかなかなくならないですね。



Wolf's Law
Joy Formidable
B00A40MH3O